現代のビジネスシーンでは、電話対応は企業や個人事業主にとって重要なコミュニケーション手段となっています。
しかし、増え続ける電話対応のタスクは業務効率の低下を招く可能性があります。
ここで登場するのが電話自動応答サービスです。
この記事では、業務効率化を目指す中小規模の経営者やフリーランスの個人事業主向けに、2023年最新の電話自動応答サービスを比較紹介します。
各サービスの特徴や料金、対象ユーザーを明示し、あなたに最適なサービスを見つける手助けを提供するので、今後のビジネス展開において、どのサービスが最適かを判断する材料としてご活用ください。
電話自動応答(ivr)サービスとは?【簡単に基礎知識を解説】
IVR(Interactive Voice Response)は、電話システム技術の一種で、電話をかけた人に対して自動で応答し、指示を提供することができます。これにより、企業は顧客サービスを効率化し、コストを削減することができるようになるのです。
以下に、IVRの主な機能を箇条書きで示します。
- 自動応答:
- IVRは電話がかかってきた際に自動で応答し、事前に設定されたメッセージやメニューオプションを提供します。
- コールルーティング:
- 顧客がキーパッド入力や音声入力を使って選択を行うことで、コールを適切な担当者や部署へ転送します。
- 情報提供:
- IVRは基本的な情報(営業時間、所在地など)を提供することができ、顧客が必要な情報を手に入れるのを支援します。
- 自動サービス:
- 一部の基本的なトランザクション(残高照会、支払い、アカウント更新など)を自動化し、顧客が自分でサービスを利用できるようにします。
- データ収集:
- IVRは電話をかけた人からの入力(例えば、アカウント番号や誕生日)を収集し、それに基づいてサービスを提供します。
- 録音と監視:
- IVRシステムは通話を録音し、品質保証や法律遵守のために後でレビューできるようにします。
- 音声認識とテキスト変換:
- 進んだIVRシステムは音声認識技術を利用して自然言語の理解を提供し、音声をテキストに変換できます。
これらの機能により、IVRは企業が顧客サービスを効率化し、顧客満足度を向上させ、オペレーションコストを削減することを支援します。また、IVRは24時間365日稼働するため、企業は非営業時間でも顧客のニーズに応えることができるでしょう。
【2023最新】電話自動応答(ivr)サービス24選
電話自動応答(IVR)サービスは多種多様で、それぞれに機能や特徴、料金が異なります。
ここでは、それらを簡易的に解説し、どのサービスを利用するかの参考にしていただければと思います。
あなたのビジネスにフィットするIVRサービスを見つける一助となれば幸いです。
①IVRy
IVRyは、柔軟にカスタマイズ可能な電話自動応答(IVR)サービスとして知られています。
このサービスは、企業の電話対応業務を効率化するためのさまざまな機能を提供しており、特に小規模から中規模のビジネスに適しています。
特徴:
- カスタマイズ性: IVRyは、他のIVRサービスと比較して高いカスタマイズ性を誇ります。利用者は自社のニーズに合わせてシステムを構築することができ、特定の業務フローに対応するIVRメニューを設計できます。
- 利便性: シンプルな操作性で、設定や管理が非常に簡単です。これにより、技術的な知識がない人でも容易にシステムを利用できます。
機能:
機能 | 説明 |
---|---|
コールルーティング | 顧客の入力に基づいて、コールを適切な担当者に転送します。 |
音声メッセージ | 事前に録音された音声メッセージを提供し、基本的な情報を伝えます。 |
ボイスメール | 対応できない場合、ボイスメールにメッセージを残させることができます。 |
リアルタイム監視 | 通話の進行状況をリアルタイムで監視し、必要に応じて介入できます。 |
プラン名 | 月額料金 | 主な機能 |
---|---|---|
ベーシック | ¥3,000 | ・電話番号取得 ・着信フロー設定 ・自動応答(音声テキスト) ・SMS自動返信 ・音声録音(留守電) ・電話転送(電話番号) |
プラス | ¥5,000 | 上記の機能に加えて、 ・電話転送(ブラウザ・アプリ) ・電話発信(ブラウザ・アプリ) ・自動文字起こし ・設定画面からのSMS送信 ・未登録番号の企業名予測 |
エンタープライズ | 要相談 | 上記の機能に加えて、 ・二段階認証 |
②COTOHA Call Center
「COTOHA Call Center」は、AI技術を活用したクラウド型のコンタクトセンターサービスです。
従来のコールセンターシステムと比較して、リモートワークや在宅勤務が可能な環境を容易に構築できる点が際立っています。
また、通話録音やAIオペレーター機能を通じて、品質の高い顧客サービスを提供することが可能です。
営業時間外やピーク時の応対もAIが支援し、顧客満足度の向上に貢献するとともに、コールルーティングによって、効率的なオペレーター管理が可能となります。
【利用料金と主な機能についての説明】
項目 | 料金 |
---|---|
初期費用 | 無料 |
月額基本料金 | |
・ID利用料 | 3,300円(1IDあたり/月) |
・電話番号利用料 | 550円(1番号あたり/月) |
通話料金 | 従量課金 |
AIオペレーター機能利用料 | 別途料金が発生する可能性あり |
機能 | 説明 |
---|---|
IP電話 | インターネット経由での電話通話を実現。 |
音声ガイダンス | 自動で案内を行うシステム。 |
通話録音 | 会話内容を録音し、品質管理や確認のために利用。 |
コールルーティング | 電話を最適な部署や担当者に自動で振り分け。 |
AIオペレーター機能 | AIによる自動応答で、非対面での顧客サポートを実現。 |
主に上記の機能を備え、初期費用無料で利用開始できる点も、特に小規模から中規模のビジネスにとっては大きなメリットとなります。
③トビラフォンcloud
トビラフォンCloudは、既存のビジネスフォンシステムをクラウドに移行し、一元的な電話業務プラットフォームを提供するサービスです。
現在使用中の電話番号や社用の携帯電話も、このクラウドサービスを通じて統合管理することが可能になります。
また、特筆すべき点として、蓄積された30,000件以上の迷惑番号リストと着信番号を照合し、強力な迷惑電話フィルター備えています。
費用・機能 | 説明 |
---|---|
初期費用 | 33,000円(税込) |
月額基本料 | 3,300円(税込)+通話料 |
外線番号数 | 050番号×1番号 |
ユーザー数(内線番号数) | 内線番号×2番号 |
同時通話数 | 2回線(チャネル) |
電話帳登録件数 | 2,500件 |
拒否電話番号登録件数 | 2,500件 |
通話録音時間 | 約100時間 |
【通話料金】
種類 | 費用 |
---|---|
国内一般加入電話(050番号) | 8.8円/3分 |
国内携帯電話 | 17.6円/1分 |
内線通話、転送 | 無料 |
IP電話サービス(050番号) | 8.8円/3分 |
国内一般加入電話(0ABJ番号) | 4.4円/1分 |
IP電話サービス(0ABJ番号) | 4.4円/1分 |
④CT-e1/SaaS
「CT-e1/SaaS」は、クラウド型のコールセンタープラットフォームで、CTI(Computer Telephony Integration)機能を提供するサービスです。
運用改善を積極的に行いたいユーザーや、CTI運用を始めたいユーザーに適しています。
特に追加費用がかからず、必要なコストが見通しやすいという利点があります。
多様なソリューションを活用したい場合や、自社のITリソースに余裕がない場合にも、このサービスは役立つでしょう。
CTIに関する作業を専門エンジニアに任せることができるため、運用においても安心感があります。
料金については以下の通りです。
- 初期費用:
¥300,000から開始で、要件定義、テナント構築、操作説明会などが含まれます。
追加で発生する可能性のある費用には、キャリア費用や物販費用などがあります。 - 月額費用:
外線ライセンス、シートライセンス、管理者ライセンスそれぞれについて¥5,000です。
これらは1ライセンスあたりの料金で、ユーザーの要望に応じて追加費用が発生する場合があります。
カテゴリ | 情報 |
---|---|
機能 | ACD、IVR、通話録音、CRM連携、他CTI機能… |
構成 | IP電話、PBX、通信キャリア自由 |
⑤VoiceMall
「VoiceMall」は、NTTテクノクロスが提供するクラウド型IVR(インタラクティブ・ボイス・レスポンス)サービスです。
特徴的な点として、安心安定のオールNTTブランドで構築されている点が挙げられ、オンプレミス型への切り替えも可能です。
セキュリティが高く、安定した運用環境を求める企業に適しています。
リアルタイムで変動する情報を速報として流す機能や、他社の音声関連システムとの連携も可能です。
これにより、柔軟なカスタマイズが要らずにサービスを追加できます。
機能 | 説明 |
---|---|
ACD | オペレーターの状況に応じて着信を自動分配 |
通話録音 | 通話内容の録音 |
自動受付 | 質問に対して自動音声で回答 |
自動注文・応募受付 | 商品番号や数量、配送先などを取得 |
電話管理 | 音声やコールフローの設定変更、受付データの確認 |
SMS連携 | 受付後のURL案内など |
料金プラン | 詳細 |
---|---|
利用シーンごとに変動 | 要問い合わせ |
⑥MediaVoice
「MediaVoice」は、メディアリンク株式会社により開発されたASP型クラウドIVR(音声自動応答)サービスです。
このサービスは、顧客の多様なニーズに応えるべく、様々なメニューを提供しており、オペレーターに代わって自動で応答するシステムを活用することで、業務の効率化を図ることができます。
他の類似サービスとの比較では、MediaVoiceは特にあふれ呼やオートコールなど、コールセンターの運用を自動化する点に特化しているため、顧客対応のスピードと効率を向上させることが可能です。
機能 | 初期費用 | 月額基本料 | 従量課金 |
---|---|---|---|
あふれ呼IVR | ¥50,000~ | ¥30,000/1窓口 | ¥20/1件 |
オートコール | ¥120,000 | ¥80,000~ | 固定電話¥15/1コール |
携帯電話¥25/1コール | |||
受付IVR | ¥100,000~ | エントリープラン¥10,000/1窓口 | エントリープラン¥100/着信101件以上 |
標準プラン¥50,000/1窓口 | 標準プラン¥50/着信1,001件以上 | ||
CSアンケートIVR | ¥50,000~ | ¥50,000 | ¥20/1件 |
⑦Genesys Cloud CX
「Genesys Cloud CX」は、カスタマーエクスペリエンス(CX)向上を目指す企業のためのクラウドベースのコンタクトセンターソリューションです。
このサービスは、多様な顧客ニーズに柔軟に対応する先進的な機能を備え、オールインワンで統合されたインターフェースを提供し、高い自由度でのカスタマイズが可能です。
他のサービスと比較して、Genesys Cloud CXはデジタル革新と卓越したエンゲージメントを同時に提供する点が特徴的です。
特徴 | 説明 |
---|---|
オールインワン | 電話、Eメール、チャット、SNS等の多様なチャネルを一つのプラットフォームで統合 |
フレキシブル | 企業の規模や案件に応じた機能の拡張が可能 |
リーズナブル | クラウドベースのため、導入や運用コストを削減できる |
プラン | 月額料金 | 時間単位料金 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
Genesys Cloud CX 1 | ¥9,000 | ¥82 | インバウンド/アウトバウンド通話、セキュアなIVR、コールバック等を含む基本的な機能 |
Genesys Cloud CX 2 | ¥13,800 | ¥119 | Genesys Cloud CX 1の機能に加えて、様々なデジタルチャネルとAIを活用したエンゲージメント機能 |
Genesys Cloud CX 3 | ¥18,600 | ¥162 | Genesys Cloud CX 1、2の機能に加えて、ワークフォースエンゲージメント管理、音声書き起こし機能 |
⑧自動受付IVR
自動受付IVRとは、電話による自動音声応答サービスで、クラウド型やSaaS型などの形態で提供されているサービスです。
あらかじめ録音されたガイダンスを使い、発信者のプッシュ操作に応じて、適切な部署や情報に自動的に電話を振り分ける仕組みを持っています。
導入する際のポイントとしては、必要な機能の有無、ガイダンスの準備、分析機能の充実度、同時通話数のキャパシティ、そして専用装置型かクラウド型かという点が挙げられます。
特に、クラウド型IVRは初期費用が少なく、メンテナンス不要で、短期間の利用も可能な点が魅力です。これにより、中小規模の企業でも導入しやすくなっています。
IVRとAI自動電話応答の主な違いは、IVRがあらかじめ決められたガイダンスを提供するのに対し、AI自動電話応答は相手の発話を聞き取り、自然な対話応答を行う点です。
特徴 | 説明 |
---|---|
業界最大規模の運用 | 7,000回線以上を運用しており、24時間365日対応可能 |
カスタマイズ性 | 音声合成、音声認識、メール・SMS・FAX送信など多様なオプションでカスタマイズ可能 |
BCP対策 | 災害時も受付体制を維持可能 |
料金 | 初期費用:300,000円〜 月額費用:150,000円〜 ※カスタマイズする場合は別途費用が発生 |
⑨Zendesk
Zendeskは多様なチャネルを通じて顧客対応を可能にするクラウドベースのカスタマーサービスプラットフォームです。
プランによって利用できる機能が違い、Zendesk Suiteプランでは、チケット管理システム、複数の通信手段を介したサポート、ヘルプセンターの構築、ボットの導入など、AIを利用したソリューションを提供しています。
他の類似サービスと比較すると、Zendeskの特徴は豊富なアプリ連携、直感的なユーザーインターフェース、及びカスタマイズの容易さです。
これらは特に、顧客体験を重視し、柔軟な顧客対応を望むビジネスに適しています。
プラン | 月額(1エージェント) | 年額(5エージェント) | 主な機能 |
---|---|---|---|
Suite Team | $55 | $3,300 | チケット管理、複数チャネル対応、ヘルプセンター、ボット、ダッシュボード、アプリ連携、マクロ、トリガーと自動化 |
Suite Growth | $89 | $5,340 | Suite Teamの全ての機能+オンライン問い合わせ、オンボーディングガイダンス、複数チケットフォーム、多言語対応など |
Suite Professional | $115 | $6,900 | Suite Growthの全ての機能+α(詳細はZendeskのウェブサイトを要確認) |
⑩PKSHA(パークシャ) Voicebot
PKSHA Voicebotは、日本で最も利用されているボイスボットの一つで、特に日本語の認識に特化した技術を持っています。
ユーザーはノーコードで対話フローを作成でき、頻繁に聞かれる項目に特化した補正技術により、事前学習なしで高精度のヒアリングが可能です。
他のボイスボットサービスと比較した際の特徴としては、日本語に対する高い認識精度と、ノーコードでのフロー構築のしやすさが挙げられます。これらは、電話対応の自動化を図りたい企業にとって有益な機能です。
ただし、詳細な料金プランについては公式サイトなどで直接問い合わせる必要があります。
プラン価格や初期費用、最低利用人数や期間については明示されておらず、詳細は要問い合わせとなっています。
⑪モバイルウェブ ビジュアルIVR
モバイルウェブビジュアルIVRは、従来の電話による自動音声応答(IVR)を、Webやモバイルアプリ上で視覚的に操作できるシステムです。
このサービスを使うことで、顧客は視覚的なメニューから必要なサポートを選ぶことができ、FAQやチャットボット等へスムーズに誘導されます。
他のIVRサービスと比較して、モバイルウェブビジュアルIVRは特にユーザーインターフェースのカスタマイズ性が高く、顧客自身で問い合わせの解決ができる点が特徴的です。
料金 | |
---|---|
初期費用 | 15,000円〜 |
月額費用 | 30,000円〜 |
納期 | 2週間程度 |
⑫BIZTEL コールセンター
BIZTELコールセンターは、クラウドを基盤にしたコールセンターシステムであり、PBXの設置が不要でインターネットとPCがあれば導入できます。
オペレーターの在宅勤務やテレワークに適しており、ブラウザから簡単に様々な機能を管理できます。また、2,000社以上の導入実績がある国産のシステムですので、使い勝手の良さも特徴です。
他のコールセンターサービスとの比較で特徴的なのは、BIZTELは国産であること、在宅勤務に最適化されていること、そしてオプションを追加してカスタマイズできる柔軟性です。
これらは、特に国内での利用や、働き方の多様化に対応したい企業に適しています。
主な機能 | 説明 |
---|---|
ACD設定 | 自動的にコールを最適なオペレーターに振り分けます。 |
ガイダンス設定 | コール時の自動応答ガイダンスを管理します。 |
エージェント管理 | オペレーターの管理を行います。 |
着信設定 | 着信コールのルール設定を行います。 |
稼働状況モニタリング | コールセンターの稼働状況をグラフで表示します。 |
プラン | 初期費用 | 月額利用料 | 内線番号数 | 同時通話数 | コールセンター数 | アカウント数 |
---|---|---|---|---|---|---|
座席課金 | 50,000円/席 | 15,000円/席 | 1番号/席 | 1 | 5 | 10 |
ライト | 200,000円 | 81,000円 | 40 | 3 | 10 | 40 |
スタンダード30 | 450,000円 | 140,000円 | 80 | 10 | 20 | 80 |
スタンダード50 | 850,000円 | 350,000円 | 100 | 30 | 30 | 100 |
スタンダード70 | 1,250,000円 | 500,000円 | 120 | 50 | 40 | 120 |
詳しい料金体系は公式サイトにて要確認。
⑬AI Messenger Voicebot
AI Messenger Voicebotは、独自のAI技術を活用し電話応対業務をデジタルトランスフォーメーション(DX)するサービスです。
このボイスボットは、サクセスサポートプログラムを通じて要件定義から対話デザイン、AIチューニングに至るまで一貫したサポートを提供します。
他のボイスボットサービスと比較して、AI Messenger Voicebotはオールインワンである点、また24時間365日の対応や業務効率化に特化している点が特徴的です。
主な機能 | 説明 |
---|---|
カスタム音声合成 | ユーザーのニーズに合わせた音声を合成します。 |
FAQ検索機能 | 頻繁な質問に対して自動で回答します。 |
ヒアリング機能 | 質問により詳細な情報を収集します。 |
割り込み発話機能 | 利用者が話している間にシステムが割り込んで対話します。 |
SMS/メール/LINE送信 | 各種メッセージ送信サービスに対応します。 |
オペレーター転送 | 必要に応じてオペレーターへの転送が可能です。 |
アウトバウンド機能 | 発信型の通話もサポートします。 |
管理画面/ダッシュボード | システムの状況を確認できる管理ツールが提供されます。 |
項目 | 料金 | 説明 |
---|---|---|
初期費用 | 50万円〜 | アカウント構築、シナリオ提案/構築、リリース前テスト、Cloud PBX繋ぎ込み |
月額費用 | 30万円〜 | システム利用料、定期レポーティング、精度検証/改善 |
オプション | 個別見積もり | 外部システム連動シナリオ、データチェックなどが選択可能です。 |
⑭AI電話サービス
NTTコミュニケーションズの提供する「AI電話サービス」は、AIを活用したボイスボットで、電話業務を自動化するサービスです。
RPAにより既存システムと連携が可能で、電話応対後のPC操作なども自動化できます。
ドコモの音声認識技術で自然な会話が可能であり、コスト削減や人手不足解消に貢献します。
また、24時間365日対応でき、夜間や定型的な問い合わせもAIが対応可能です。
ただし、費用に関しては要件により異なるため、直接問い合わせる必要があります。
⑮じゃんじゃんコール
「じゃんじゃんコール」は、コールセンターの無人化を実現するクラウド型の電話システムで、自動応答機能や録音機能を提供しています。
特にキャンペーンダイヤルや短期的に着信が集中する期間に適しているとされています。
機能面では、どのパソコンからでも情報を閲覧可能なWEB管理画面があり、着信時にはあらかじめ登録しておいた音声ガイダンスを再生できます。これにより、注文受付などの業務を無人化できる点が特徴です。
他の同種サービスとの比較で際立つのは、1ヶ月単位での利用が可能であること、回線レンタル方式で設備費用が不要であることです。
これにより、企業は低コストで柔軟にサービスを導入できる利点があります。
費用 | 説明 |
---|---|
初期費用 | 30,000円 |
月額利用料 | 39,800円〜 |
⑯LINE AiCall
「LINE AiCall」とは、LINE CLOVAのAI技術を駆使した電話応対AIサービスです。
自然な対話応答が特徴で、一般的な汎用型ボイスボットとは異なり、会話を理解し要件に応じた応対が可能です。
また、オーダーメイドでの開発が行われ、PBXやCRMとの直接連携が可能となっています。
このサービスは、電話コミュニケーションの効率化を図り、ユーザーに手間や不便を感じさせないサービス提供を目的としています。
生産性と顧客体験の向上、労働力不足の問題対応、応対品質の均一化、そしていつでも問い合わせが可能で待ち時間の短縮など、様々な課題解決が期待できるでしょう。
特徴的な点として、他の同種サービスに比べてLINEのプラットフォームとの親和性が高く、オーダーメイドでの開発を通じて、既存のコミュニケーションインフラとの密な連携を実現していることが挙げられます。
導入フロー | 説明 |
---|---|
オーダーメイド開発期間 | 約3〜4か月 |
価格 | 実装方法により異なる |
⑰AIコンシェルジュ
TACTが提供する「AIコンシェルジュ」サービスは、人の対話からAIによる対話へと進化した次世代のコールセンターです。
音声認識により電話で入ってきた声をテキスト化し、AI対話を通じて問い合わせの意図を解釈して最適な回答を行います。
また、基幹システムとのAPI連携が可能で、さらには必要に応じて人のオペレーターに電話を転送する機能も持ち合わせています。
他の同種サービスと比較した際の特徴は、音声認識とAI対話による高度な顧客理解と自動応答、そして基幹システムとの連携による柔軟性の高さです。
これにより、顧客の多様なニーズに応じた対応が可能となり、人材をより重要な業務に集中させることができます。
ただし、費用に関しては対応内容によって変動するので要問い合わせになっています。
主な機能・特徴 | 説明 |
---|---|
音声認識 | 電話での発言をテキスト化 |
AI対話 | 問い合わせ意図の解釈と最適な回答生成 |
システム連携 | 基幹システムとのAPI連携 |
オペレーターへ転送 | 必要に応じて人のオペレーターに対応を切り替え |
アウトバウンドコール自動発信 | 予約リマインダーやアンケートなどを自動で行う |
インバウンドコールの受付 | 24時間365日の稼働で予約や応募受付 |
⑱ロボット自動受付サービス
株式会社電話放送局が提供する「ロボット自動受付サービス」は、コールセンター業務の受電を半自動化・完全自動化するサービスです。
プッシュ操作のみでは対応が難しいコールを音声認識を使った対話型IVRで実現しており、定型業務の自動化を通じてオペレーターの人材不足問題を解決することが可能です。
主な特長としては、対話による正確な入力が挙げられ、聞き取りの誤解を減らすことができます。
さらに、発話(録音)で受け付けた内容の聞き起こしがほぼ不要になります。
また、同時に300回線以上の着信に対応可能で、瞬間的に大量のコールが入る業務にも対応している点もポイントです。
主な機能 | 説明 |
---|---|
対話型IVR | 音声認識を利用した対話形式で、プッシュ操作不要の自動受付を実現します。 |
固有ワードチューニング | 企業独自の言葉(商品名など)を正確に認識できるよう調整します。 |
SMSレシート送信 | 受付内容をテキストメッセージで利用者に送信します。 |
マイページ機能 | 受付結果の誤りを専用サイトで補正することができます。 |
カスタマイズ | 企業専用のロボット自動受付を開発します。 |
音声合成 | 特定の言葉を読み上げるための音声合成機能を提供します。 |
メール機能 | 受付内容をメールで送信し、特定条件で運用管理者に通知する機能を備えています。 |
転送機能 | 特定の条件でコールセンターに転送する機能です。 |
API連携 | CRMや顧客管理システムと連携し、顧客情報を取り扱います。 |
多拠点運用 | 最大同時着信300回線以上をサポートし、要望に応じて600回線以上を提供します。 |
料金プラン:
項目 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
初期費用 | 800,000円から | – |
月額費用 | 350,000円から | 月間2,000件の着信と2,000通のSMS送信を含む。超過分は別途課金。 |
⑲DXでんわ
「DXでんわ」とは、代表電話の課題を解決するための自動応答サービスです。
このサービスは、着信時に音声ガイダンスで自動応答し、電話受付や取次ぎを自動化することで、業務効率化、人手不足解消、コスト削減を目指します。
他の電話代行サービスと比較して、一貫した応対品質の維持、即時応答による顧客待ち時間の削減、録音メッセージの聞き返し可能性、リアルタイム通知、低コストでの提供、管理画面による運用の簡略化などが特徴です。
さらに、約40の外国語に対応可能な音声合成機能も備えており、企業イメージに合わせた自動音声を作成できます。
主な機能 | 説明 |
---|---|
自動応答・自動振り分け | 音声ガイダンスにより電話受付と取次ぎを自動化します。 |
音声テキスト化 | お客様からのメッセージをテキスト化し、担当者に通知します。 |
クラウドサービス | リモートワーク対応のための場所を選ばない電話環境を提供します。 |
24時間365日対応 | 営業時間外やピーク時の取りこぼしを減らし、機会損失を削減します。 |
外国語音声合成 | 約40の外国語に対応した音声合成機能で、企業イメージに合った自動音声を作成できます。 |
プラン | 初期費用 | 月額利用料(1窓口・1番号) | 着信件数 | 従量課金 |
---|---|---|---|---|
エントリープラン | 50,000円 | 10,000円 | 100件まで | 100件超過後は1件あたり100円 |
スタンダードプラン | 50,000円 | 50,000円 | 1,000件まで | 1,000件超過後は1件あたり50円 |
⑳MOBI VOICE
「MOBI VOICE」は電話対応の自動化を実現するAIボイスボットサービスです。
音声応答、ヒアリングからオペレーター転送まで、さまざまな自動応答シナリオを作成し、顧客の用件に応じた対応が可能です。
特徴として、標準で100件、最大で1,000件の同時着信が可能で、大規模なコールセンターの負担を軽減します。
ヒアリング内容は自動でテキスト化され、オペレーター転送、SMS送信、外部AIやRPAとの連携など多彩な機能を備えています。
項目 | 料金 |
---|---|
初期費用 | 300,000円〜 |
月額基本料 | 150,000円〜 |
オプション料金 | 機能に合わせて見積もり |
㉑AI電話自動応答サービス
「AI電話自動応答サービス」は、定型的な電話受付業務をAIに任せ、複雑なお問い合わせを人間が対応することで、業務効率を大きく向上させるサービスです。
100社以上のコンタクトセンター運用実績を基に開発されたこのソリューションは、音声認識や音声合成の技術を用いて会話を自動化し、認識した内容をテキスト化する機能を有しています。
また、通話途中のオペレーターへの自動転送や、24時間365日の運用を実現することで、BCP対策としても利用可能です。
他の同種サービスと比較して、AIと人間のハイブリッド運用による柔軟性と、運用実績に基づく実績が特徴です。
プラン | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
ライトプラン | 3,000円〜 | 40,000円〜 |
代表電話受付パッケージ | 250,000円〜 | 50,000円〜 |
エンタープライズ | 1,000,000円〜 | 250,000円〜 |
㉒コールナビゲーター
コールナビゲーターは、オフィスや店舗向けの電話自動音声応答(IVR)システムです。
コールセンター向けに開発された高機能なシステムの必要性を踏まえ、特にオフィスや店舗で求められる機能に絞り込んで提供しているため、低価格での導入が可能です。
他の同種サービスと比較して、コールナビゲーターは特に電話受付業務の効率化に特化しており、複数の担当者が同時に電話に対応する必要があるような状況でも、効果的に業務を進めることができる点が特徴になります。
電話対応に関するあらゆる問題を解決し、業務の生産性向上に貢献するでしょう。
プラン | 月額費用(税込) | 説明 |
---|---|---|
シンプルプラン | 2,728円 | 自動応答メッセージのみ利用する人向け |
ライトプラン | 4,378円 | 基本的なIVR機能を利用したい人向け |
スタンダードプラン | 7,678円 | IVR機能を最大限に利用したい人向け |
予約機能プラン | 6,028円 | 予約業務を多く取り扱う事業者向け |
㉓Terry
Terryは、多彩な応答シナリオが用意されている点や、豊富な分析機能を搭載している点が特徴のボイスボットサービスです。
業務に合わせたトークシナリオを自由に設定でき、着信推移や稼働回線数などの分析ができます。
自動応答の成功可否の確認も行え、サービス改善に役立つでしょう。
他の同種サービスと比較した際のTerryの特徴は、特に自由度の高い応答シナリオ作成能力と、リアルタイムでの通話分析が可能な点です。
これにより、テレワーク中の担当者にも適切に電話を繋ぐことができ、オフィスと同等の電話対応を実現できるようになります。
ただし、導入費用に関しては直接の問い合わせが必須になります。
㉔ミライAI
「ミライAI」は、Googleの音声技術を基に開発されたAIを用いた自動電話応対サービスです。
お客様からの電話にAIが自動応答し、担当者への取り次ぎや折り返し対応を行います。
担当者が不在の場合は、通話内容をチャットやメールで伝える機能も備えており、テレワークにも対応しています。
通話内容はリアルタイムでテキスト化され、通話履歴の確認や、声色や発話スピードのカスタマイズが可能です。
さらに、スマートフォンをビジネスフォンとして使える「ミライAI Mobile」を提供し、社内通話は無料で行えるため、コスト削減にも貢献します。
利用料金に関しては、利用する機能などによって大きく変わるので公式サイトでご確認ください。
適した電話自動応答(ivr)サービスの選び方
ここまで、様々な電話自動応答(ivr)サービスを紹介してきました。
ですが、それぞれの機能や料金プランなど、自分に適したサービスをどうやって選べばいいか迷うと思います。
自身、もしくは自社の課題を解決するための選び方を解説していきます。
業務ニーズとの整合性を確認する
選ぶサービスが実際の業務フローに適合しているかを検討します。
例えば、単純な問い合わせの自動応答が主な目的か、それとも複雑な顧客対話や取り次ぎ機能が必要かなど、業務の要件に基づく機能を備えているかを確認することが重要です。
拡張性とカスタマイズの容易さを検討する
ビジネスが成長するにつれて要件は変化するため、将来的に必要となる機能の追加やカスタマイズが簡単にできるかどうかを考慮します。
シナリオの柔軟な編集や新しい機能の追加がスムーズに行えるかどうかをチェックすることが推奨されます。
コストパフォーマンスを評価する
初期費用や月額費用だけでなく、運用コストも含めた総コストを考慮して選びます。
また、サービスが提供する価値が投資に見合っているかどうかを評価し、総所有コスト(TCO)や投資利益率(ROI)を検討することも大切です。
まとめ:まずは無料プランを試してみましょう
自動応答サービスを選ぶ際は、無料プランやトライアル版を試すことをおすすめします。
サービスの実際の動作を確認し、自社の業務フローに適しているかどうかを判断することができます。
無料プランを通じて、必要な機能、使い勝手、応答の質などを事前に評価することで、最終的な選択に自信を持てるようになるでしょう。